eワラントのデメリット

eワラント

eワラントにも欠点はあります。ここでは、eワラントのデメリットについて解説いたします。

1.権利行使価格や満期日が違う銘柄が少ない

日経225先物以外にも様々な原資産のワラントがあるのですが、その分、ひとつの原資産に関して権利行使価格や満期日が異なる銘柄は少なくなっています。

日経225先物のオプションなら、満期日は毎月ありますし、権利行使価格もだいたい125円刻みになっています。

それに対して日経平均のeワラントはコールで43銘柄しかありません。もっとも43銘柄あれば、個人投資家にとっては十分ですが。

個別銘柄になるとさらに少なくなり、小野薬品のコールは8銘柄しかありません。権利行使価格も満期日も大刻みになっていますね。

2.スプレッドが大きい3

先にもお話したように、eワラントの場合、買値と売値のスプレッドは5%以上あります。

売買手数料は無料のことが多いですが、株式の場合、ネット証券であれば買いと売りの手数料を足しても5%を超えることはまずありませんよね。

個人投資家に便利な、ロスカット不要でハイリターンが狙える分、手数料が高くなっていると割り切るしかありません。

3.値動きが大きい

「eワラントの投資戦術」でもお話しますが、他のオプション類と同じく、eワラントも値動きが非常に大きいです。

この値動きの大きさに惑わされて、自分を見失って、無駄な売買を繰り返して、大きな損失を抱えてしまう個人投資家の方が多いようです。

しっかり勉強されてから、デモトレードで練習し、本番のトレードに臨むようにしましょう。

4.扱っている証券会社が少ない

eワラントはハイリスクハイリターンなので、扱っている証券会社が少ないのもデメリットです。

eワラントを取り扱っているのは、カイカ証券くらいです。

カイカ証券は旧eワラント証券ですね。

5.取引停止になる場合がある

おそらくは、これがeワラントの最大の欠点でしょう。

株価に影響するようなニュースがあって、一方的に売りまたは買いが優勢になると、その銘柄を原資産とするeワラントが取引停止になることがあります。

売りたくても売れない、買いたくても買えない場合があるわけで、個別銘柄のカバードワラントを購入するときは、このような流動性に問題があることを認識しておく必要があります。

ただ板の薄いETFよりは、eワラントの方が流動性は高いです。

6.買える枚数に制限がある

eワラントには買える枚数に制限があります。

逆に、これは機関投資家や大規模なヘッジファンドはトレードに参加しないことを意味します。

前にも書いたように、個人投資家が少し高めのスプレッドを支払って、デリバティブ的なトレードを簡便に行えるのがeワラントの魅力であって、大きな資金を動かすのであれば、自分達でプログラムを作って、デリバティブしないさい!、ということなのでしょうね。

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